こんにちは、Neuro Dive 横浜スタッフです。 今回は、Neuro Dive 横浜に入所してから半年以上経った現役利用者にインタビューしました。就労経験がないながらも目の前の訓練課題にコツコツ取組み、支援員や仲間に自分の考えや気持ちを発信できるまでの過程についてお話しいただきました。
職業訓練の講座に参加しながら自分の得意や苦手を整理
(支援員)発信力講座と自己分析講座についてお聞きします。講座を受けて得意や苦手についてどのような発見がありましたか?
(利用者)発見というよりも、どういう変化があったかお話ししますね。社会人として適切な言葉遣いを知識として知っていても働いたことがなくて身についていないので、実際の場面を想定して講座中に練習したので入所当初より身についていると思います。
(支援員)どんな場面を想定して練習しましたか?
(利用者)会社訪問や電話応対など具体的なシチュエーションを想定したロールプレイがあって繰り返すことで表現の引き出しが増えました。
(支援員)言葉遣いという意味では、ふだん支援員と報連相する時に使うチャットツールの言葉遣いがみるみるうちにビジネスシーンに相応しい言葉遣いを選ぶようになったと感じたのですが、お気づきでしたか?
(利用者)毎日やっていることなのであまり自分では気づいていなかったです。さらっと出てくるようになったと感じています。
(支援員)今後は何に取り組みたいですか?
(利用者)言葉遣いは身につけることができたかもしれませんが複雑な状況を分かりやすく伝えるのがまだ難しいと思っているので伸ばしていきたいです。
自分の気持ちを言葉にする練習の場は支援員との面談
(支援員)支援員との面談ではどのようなことを話しますか?面談で意識していることはありますか?
(利用者)面談では基本的に自己対処とか身につけたいソフトスキルについて相談しています。昔から言語化に苦手意識があるので自分の考えや気持ちをうまく言語化できるようになるためにどういう習慣づけをしたらいいか相談しています。
(支援員)相談し始めてからどんな習慣が身につきましたか?
(利用者)考えていることをどのように表現するか考える時間がかかり、結果として黙っている時間が長くなりがちでした。会話の相手が困ってしまうので表現が出てこない場合に、なるべく暫定的な結論というか、あまり綺麗な言葉じゃなくてもとりあえず思いついたことを言ってみたり、「今考えているので待ってほしい」と伝えたりするようになりました。
(支援員)最初の頃は「答えにくい質問だったかな」と悩むこともありましたが、黙っている状況や理由を知らせてくれるようになってからは会話の相手として、安心して待てるようになりました。何より、面談し始めた時と比べて静かに考える時間が短縮され、会話がスムーズになった気がします。自分の気持ちや考えの言語化、今後どうしていきたいですか?
(利用者)話す練習ができたので、今後は文章を書くスキルも伸ばしていきたいと思います。
(支援員)書くスキルも伸ばしていきたいのですね。
(利用者)入所後、日常的に職業準備性講座の感想や日報を書く機会があり、他の利用者と比べて文章を書く時間が長いと感じていました。入社後のマニュアル作成などの場面で文章作成に時間がかかるのがネックになるのではと考え、鍛えたいと思いました。
IT学習を通じて見えてきた、はたらく選択肢
(支援員)入所してからどのようなIT学習に取組まれていますか?
(利用者)Udemyの講座を受けながらデータ分析について学んでいました。データ分析か業務効率化か進路を選ぶ機会があり、近年では後者の求人が増えていることから業務効率化を選びました。しかしその後、コース選択を悩む中で本当に業務効率化が自分の適性に合っているか悩んでいた頃、自分の興味に合致している分野を見つけることができました。自分はどちらかというと技術寄りに興味があったのでビジネス寄りだった業務効率化から切り替えることにしました。
(支援員)進路選択に悩みながらも自分の適性について振り返る時間を取っていましたね。自分の得意を伸ばそうとされる姿勢が素晴らしいと思いました。「技術寄りに興味がある」と気づいたようですが、その時の話を詳しく聞かせてもらえますか。
(利用者)そうですね、技術とビジネスとを比較していて業務効率化がどちらかと言えばどういう風に効率化するかアイデアを出さなければいけないと考えていました。業務効率化の成果物を作るにあたり想定する業務や想定理由を考えた時に職歴がなくてアイデアが思い浮かばなかったです。過去にハッカソンに参加した時にアイデアが浮かばなかった経験に加えて、趣味でやっているテーマを就職後の仕事に考えている他の利用者に触発されたこともあり、進路変更しようと思いました。
自己対処と配慮事項を模索中
(支援員)自己対処や配慮事項についてどのように整理していますか?
(利用者)自己対処については自分特有の困りごとは職業準備性講座の中だけでは扱えないのでふだんは支援員との面談中にどういう困りごとがあるかを具体的に説明できるように訓練しています。
(支援員)色々な支援員と模擬面接をしながら異なる支援員に伝える練習もされましたね。面談や模擬面接を経て気づいたことは何ですか?
(利用者)自己対処が確立しているものもあれば対処途中の自己対処もあります。面接までに確立できるとは限らないので、試している自己対処にどれくらい効果があるのか、逆に効果がなかった自己対処が何かを伝えられるようになった方がいいと考えています。
就労移行支援事業所に通うかどうか検討中の皆さんへ一言
(支援員)この記事を読んでくださっている読者にアドバイスをお願いします。
(利用者)ちょっと難しいですね(笑)職歴もない自分が就職できるか通所するまで不安で自分の特性は珍しいがゆえに解決が難しいと思っていました。でも面談で繰り返しどう困っているかを具体化していくことで、どういう問題に対処すべきなのかが徐々に見えてきました。入所していた時になるべく自己開示しようと意識していました。講座や面談で勇気を出して自分のことを支援員に発信してみてください。