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2024.06.26

横浜

 

【Neuro Dive 横浜】IT成果物発表会・学習報告会を開催しました

こんにちは、Neuro Dive横浜スタッフです。

日に日に湿度が上がっていくのを感じますね。梅雨の足音が聞こえてきている今日この頃です。

最近はめっきり使う機会が減りましたが、時候の挨拶でも「紫陽花」や「深緑」「若苗」など鮮やかな植物の表現が多く、雨の恩恵も受けている時期なのだなと感じます。

さて、前回に引き続き、6月のブログでも講座の様子をお届けします。

今回は5月末に開催したIT成果物発表会・学習報告会についてです。

Neuro DiveのIT成果物発表会の様子

Neuro Diveは先端IT特化の就労移行支援事業所として2019年に誕生しました。先端IT、という分野自体も就労移行支援事業所としては珍しいものですが、そのカリキュラムの特徴の一つが「成果物作成」です。先端ITでの就職は、単なるプログラミングスキルだけではなくコミュニケーション力やタスク管理能力、提案力などさまざまな力が求められます。

Neuro Diveでは動画学習で知識をインプットし、その学びを活かして実際にデータ分析や業務改善策の立案をおこないます。そうすることで、技術の応用力に加えてITスキルを活かすための準備性スキルも高めることができます。

成果物は一人ひとり、企業研究などをもとにテーマを設定しています。たとえば自動車業界に興味がある方ならば、自動車の排気量データや車種ごとの生産数データなどをもとに「中古車販売の企業がより多くの顧客に販売するには?たとえば車種ごとの排気量や燃費などをデータ分析して、環境保護を重視している方向けのラインナップを組めれば他社とは違う顧客層を取り込めるのでは?」など、企業・部署・シチュエーション・目的を設定したうえで内容を決めていきます。

IT成果物発表会では、このようにして取り組んだIT成果物についてプレゼン形式で発表をおこないます。

5月の発表会では4名が発表参加してくださり、利用者・支援員ともにとても興味深く聞かせてもらいました。

一人目の発表は、観光客の消費予測に関する内容です。統計データの分析と、文化の違いという定性的な情報も踏まえて考察を組み立てられていました。分析結果をどう料理するか…分析する側の知識や仮説立てなど、視野の広さが大事だなと感じさせられます。質疑応答では成果物の内容だけでなく、スライド資料の体裁についても質問や意見が飛び出しました。専門的な内容だからこそ、見せ方・伝わりやすさも重視されるポイントとなります。

二人目の発表は自動車の走行距離に関するデータ分析をおこなったものです。データ分析の際に鍵になるのが特徴量と呼ばれる情報ですが、よりよい分析結果のためにより適切な特徴量を見つけるべく試行錯誤したことをお話くださいました。ほかの利用者の方からも、「どのようにして特徴量を設定されたのか?」「どのくらい試してみたのか?」など作成過程についての質問が相次ぎました。

三人目も予測に関する成果物、道路の渋滞をテーマに取り上げた内容でした。機械学習のモデル作成について独自の精度向上策を試されており、おなじく機械学習に興味がある方や学習中の利用者から技術的な質問が挙がっていました。

日々学習する中でちょっとした疑問や自分の知らない知識・ノウハウを必要とする場面に遭遇することは多いです。

ほかの方の発表を聴き、質疑応答を通じて疑問解消やお互いに情報交換ができるのも、IT成果物発表会の醍醐味です。

そして四人目は医療データからの診断予測です。重症化しやすい病気の早期発見・予防に繋がる施策として、データから病気の兆候をキャッチする仕組み作りについて、機械学習を用いて検討しました。

技術的な内容だけでなく、なぜ早期発見が大事なのか?診断に至るにはどのようなデータが関わるのか?など、テーマに関する基礎知識や医療現場の業務についてもしっかりと下調べされていました。

見学者からも、関連する業界知識や業務知識への理解がすばらしい、非常に発表内容も理解しやすくリアリティがあったとの感想をもらいました。

発表会の後は学習報告会と題して、4~5名チームに分かれてそれぞれの学習進捗報告・雑談を行いました。

皆さん入所時期や目指す方向も様々ですが、

  • 「あの講座はさっと全体を見て、興味のあるセクションを後でじっくり見返すといいよ」
  • 「入所2ヶ月でそこまで進んでいるなら進捗良いほうですよ」
  • 「基本情報技術者試験をいずれ受けてみたいがどんな感じですか?」

などお互いに情報交換し、学んでいるIT技術について感想を出し合って盛り上がっていました。

またインターンに行った方の話を伺うこともでき、日々の個人学習では見えないことを知る機会にもなっています。

IT学習は実践力がなにより大切です。Neuro Diveではリアリティを求めて日々カリキュラムのアップデートやイベント企画を検討しています。

今後も成果物発表会や学習報告会の定期開催を通じて、利用者の方同士の交流とスキルアップを実現していきます。

なおIT成果物発表会については、企業向けの開催もおこなっています(今回は講座内として、あくまで利用者同士の交流の場でした)。自身のITスキルを企業の方に伝える大事な機会として、就職活動中の方や就活を控えた方に参加頂いております。

就職活動時の面接だけでなく、こうした場で企業と接点を持てるのもNeuro Diveならでは、です。

最後に、Neuro Dive横浜は24年7月で開所から3年を迎えます。次回ブログではこれまでにどのような方々が卒業されていったのか、また卒業後のNeuro Diveの関わりなどについてもご紹介してまいります。

次回もどうぞよろしくお願いいたします!

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