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2024.07.26

トピックス

 

【Neuro Dive 横浜】卒業生を招いた交流会「卒業生シャベリ場」を開催しました(2024年7月20日)

こんにちは、Neuro Dive横浜スタッフです。
夏本格化、厳しい暑さが続いていますが、Neuro Dive横浜でも熱いイベントを開催いたしました。

前回のブログで、

「Neuro Dive横浜は24年7月で開所から3年を迎えます。次回ブログではこれまでにどのような方々が卒業されていったのか、また卒業後のNeuro Diveの関わりなどについてもご紹介してまいります。」

前回ブログはこちらから:【Neuro Dive 横浜】IT成果物発表会・学習報告会を開催しました

とお伝えいたしました。

これまでに卒業された方は30名を超えており、多くの方が半年~2年以上、継続就労されています。
事業所では1年に1~2回程度、卒業生を招いて現利用者と交流する「卒業生シャベリ場」を開催しております。
今回は7月20日(土)に実施した、今年度1回目の当イベントについてご報告いたします。

先端ITという新しい分野において、実際に卒業生がどのような仕事に、どのようにして就くのか、そしてどのようにキャリアを歩んでいくのか…疑問に思う方は多いですよね。また障害者雇用という領域についても、通常の雇用と何が違うのか、具体的にどのような配慮をもらうのか、など、イメージが湧いていない方もいらっしゃると思います。

シャベリ場では就職後4か月目から約2年半までの卒業生5名に参加いただき、利用者とのグループトークでさまざまな質問に答えていただきました。

前半のテーマは『現在のお仕事内容/入社1~2年目の過ごし方やその後のキャリアについて』

Neuro Diveの専門分野と実業務との繋がりや、他部署との折衝など業務上発生するコミュニケーションをどのように対応しているか、などの質問がありました。

また、はたらきながらスキルアップはできるのか(もしくは、勉強ってしなければいけないのか…)という点も、皆さん実態が気になっていたようです。

卒業生からは

  • データ分析業務ではデータ管理元の他部署スタッフに相談しにいったり、業務改善では業務担当者に改善策を説明して合意を取り付けたりする。開発業務においては顧客と折衝する機会もある。さまざまな方と接点を持ちながら業務を進めることが多い。
  • 仕事の相手がITに詳しくない場合、技術の話やこちらの意図を伝えるのに苦労することもある。が、必要に応じて上司にも仲介頂くこともあるし、伝え方を工夫して認識を揃えられるようにしている。
  • 勉強は1日2時間やろうと決めて就職した。Neuro Diveで学んだスキルを実務で活かすには応用力を磨く必要があるし、アップデートも必要。自学習はおこなうようにしている。また企業や業界ならではの知識も習得したほうがよいので、業務を通じて覚えている最中。
  • 入社当初は非IT職種だったが、面談や日々の業務で自分のスキルや「ITに関わりたい」という思いを伝え続けていた。その結果現在は業務効率化などのIT活用の現場に関わることができている。これから業務で経験を積みながら、さらに自分が志すITのスペシャリストに近づいていきたい。

などのお話がありました。Neuro Diveで学習した技術そのものが活きる場面や、入社後あらたに身に付ける業界知識や企業のローカルルール、また仕事で関わる人々とどのように接しているか、リアルなお話がきけました。

皆さん共通して、顧客や他部署の方々と、多様な接点をもちながらお仕事されているのですね。

後半のテーマは『NDでの訓練内容/進路選択や就職活動の進め方について』

障害者雇用を選ぶかどうか、という点も含めて進路選択のポイントを質問される方が多かったです。
またIT成果物についても、就職活動のなかでどのように活かすのか?どんなことに注意して作成したら良いのか?といった問いがありました。

  • 残業の制限や査定の基準など、障害者雇用と一般枠での違いはある。やりがい、給与、経験、仕事にかけたい時間など、各自の志向によって合う選択肢は変わる。ただし障害者雇用の場合、障害を職場の方に知っておいてもらえている点は安心感がある。やはり自身のコンディション維持と仕事を両立しやすい、そのようなはたらき方を続けたいと思う。
  • 成果物はコンペ結果上位を狙うだけでなく、自分自身の視点、仮説検証が伝わる内容だとよい。選考過程で企業にお見せすることもある。
  • 就職活動は転職エージェントサービスやハローワーク・求人サイトなどを利用して取り組んだ。正式応募の前にカジュアル面談をして頂いたり、インターンに活かせていただいたり、企業と積極的に接点を持つことが大事。
  • 一つの分野、一つの技術しか磨いていないと、応募できる求人の幅が狭まってしまう。自分の専門分野の軸は決めつつ、柔軟にスキル習得するほうがキャリアの可能性が広がる。

卒業生からは就職活動のノウハウや経験談、Neuro Diveでの訓練から現在の業務に至るまでの紆余曲折を聞くことができました。

入社当初はアシスタントの立場でメインの開発業務にはすぐに入らない方、事務職の位置づけからキャリアを始める方、なども、Neuro Diveの卒業生にはいらっしゃいます。ただし皆さん自身のスキルアップを欠かさず、企業へやりたいことや出来ることをしっかり伝え、業務経験を積みながら目指すIT専門職へステップアップされるケースも多いです
「やりたいこと」を明確に持つことと同時に、「できること」「やってもよいと思えること」の幅を広げていくのも大事なのですね。

参加した利用者の皆さんは、卒業間近の方もいれば、今月入所したばかりという方もいらっしゃいました。
また対面とオンラインを混合して実施しましたので、横浜以外の事業所からも多数参加いただきました。
訓練フェーズは異なりながらも、皆さんご自身のキャリアやNeuro Diveで何をすべきか?のポイントについて、さまざま考えるきっかけになったようです。

それにしても皆さん、ITが好きなのですね!技術の話をされるときの活き活きした雰囲気は、聴いているこちらも楽しくなってきます。

拠点にもよりますが、Neuro Diveではこうしたイベントを通じて、卒業生と現利用者の交流、また拠点をまたいでの利用者間の交流もおこなっています。
前例が少ない先端IT分野だからこそ、学習だけでなく人との交流を通じて得られる情報や知見が重要になります。

ブログでは今後も、利用者同士のコミュニケーションやIT学習がどのように進むか、現場の空気を少しでも発信できればと考えております。

次回もどうぞよろしくお願いいたします!

Neuro Dive 横浜についてはこちらのページをご覧ください。