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就職者

つまずきからキャリア再生へ  Neuro Diveで磨いた強みが導いた道

N.Nさん(30代)

  • Neuro Dive 秋葉原の利用期間:1年
  • 前職
    自治体職員 経理
  • 就職先
    メーカー システム開発

「長くはたらけるだろうか」就業経験の少ない私が抱えていた不安と現在の充実

Neuro Diveを通じて、現職の大手メーカーに就職してから5年半が経ちました。現在は、生成AI関連業務を担当し、SE4人のマネジメントを行なっています。そのうち3人はインドにあるグループ会社の社員です。
障害がありながらも、健康と生活の安定を保ちながら、グローバルな環境で着実にキャリアを積み重ねてこられたことに、とても満足しています。

かつて私には就業経験がほとんどありませんでした。大学卒業後に自治体へ入職したものの、2週間で休職してしまい、その後退職してから就業していなかったからです。「自分は長くはたらき続けられるだろうか」と、はたらくことへの不安が人一倍大きかった私に、現職との出会いをつくってくれたのがNeuro Diveでした。

弁護士志望の挫折と進路転換を決断したきっかけ

私は早稲田大学の法学部に進学し、弁護士を目指して司法試験の勉強を始めていました。一方で周りと比べて、集中できる時間そのものが短く、体力も続かないという課題を感じていました。元々、自分が立てた計画どおりに物事が進まないと強いストレスがあったり、人とのコミュニケーションにも苦手意識があったりとしたので、特性に違和感を抱き始めたのもこの頃です。

司法試験の勉強が思うように進まないことから、大学3年で進路を変更し、法学の知識を活かせる公務員試験へと就活の軸足を移しました。いくつか民間企業にもエントリーしたのですが、面接がまったく通らず、「民間企業は自分には向かない」と考え、公務員に絞りました。

社会人1年目、自治体に入職後、わずか2週間での休職

自治体に入職するとき、実家を離れ一人暮らしを始めました。仕事も生活もすべてが新しい環境でスタートした社会人生活だったうえに、配属された部署は多忙を極めていました。入職2週間後の月曜日、私は通勤の途中で、駅の階段すら上がれないほど、心身ともに限界に近い状態になってしまいました。
クリニックを受診し、当初は適応障害との診断で治療を開始しましたが、その2ヶ月後には、双極性障害と診断され、抗うつ薬の服用を続けていました。

主治医の勧めでWAIS検査を受け、発達障害と診断

服薬しても、症状はなかなか改善されず、半年ほど経過してから、主治医の勧めもあり、認知特性を診断するためのWAISの検査を受けました。検査の結果、広汎性発達障害(現在のASD:自閉スペクトラム症)と診断されました。これまで感じていた生きづらさの理由が少し腑に落ちたように思いました。このとき抗うつ薬も中止することになり、比較的早い段階で薬をやめることができたのも良かったと思います。

退職後は寝たきりの状態に。動けない日々から始めたITの独学

本を読みながらパソコンでITを独学する様子

自治体の退職後数年は、ほぼ寝たきりで家に閉じこもる生活が続きました。身体は動かなくても、頭は冴えていたので、本を読み続けていました。

当時注目されていた、ビッグデータやサイバーセキュリティの分野に興味を持ち、親に頼んで、図書館で専門書を借りてきてもらって読んでいました。これが、とても楽しく、私がITの世界へ進む転機となりました。
独学で、機械学習やプログラミング、数学、コンピュータ科学などを勉強するようになり、のめり込んでいきました。「IT分野なら自分に合っていそうだ、フィットしている」と手ごたえを感じ、仕事にもつながるのではないかと考えるようになりました。

データサイエンスのコンペティションに出場しメダル獲得

ようやく、就職への意欲が芽生え、IT分野に特化した就労移行支援事業所に通所することにしました。

学びを深めていくうちに、机上で終わらせるのではなく、身につけたスキルを形にして実績をつくりたいと思い、データサイエンスのコンペティションサイトである『Kaggle』に挑戦。構築した画像モデルが入賞し、ブロンズメダルを獲得することができました。

コンペティションで評価を得たことで、就職活動も視野に入る段階になりましたが、通所していた事業所は、規模が小さく私が希望する求人があまりありませんでした。ここでは、自分に合う就職ができないかもしれないと悩んでいたところ、知人がNeuro Diveを教えてくれました。

希望する就職が実現できると期待し、Neuro Diveへ

Neuro Diveは、当時事業を立ち上げたばかりでしたが、パーソルグループが運営しているという信頼感と就職力に期待し、通所先を切り替えることにしました。
実際、担当のITアドバイザーはデータサイエンティストとして高い技術力があり、分からないことがあれば何でも相談できました。ビジネススキルの面でも、支援員が丁寧にサポートしてくださったので、就職が決まるまで体調を崩すことなく支援を受けることができました。

「できること」を増やしてくれたITアドバイザーと支援員の伴走

ITアドバイザーは、いつも的確なアドバイスをくださり、成果物へのフィードバックも明確で、本当に頼りになる存在でした。特に、私はプレゼンテーションが苦手だったため、分かりにくい箇所を具体的に指摘してくださり、伝え方の工夫や、相手に理解してもらいやすい表現を丁寧に指導してくれました。プレゼンテーションの繰り返しの練習で、少しずつ発表もスムーズになりました。今振り返ると、繰り返し練習した努力の時間も大切な思い出です。
支援員の方には、主にメンタル面でサポートしていただきました。私は、週5日通所することに不安がありましたが、定期面談で丁寧に話を聞いてくださったため、不安が大きくなる前に解消することができたのではないかと思っています。また、日々の様子を見守り、困りごとの対処法やコミュニケーションの取り方を、具体的に助言をいただけたことも、勉強になりました。こうした支援を通して、自分の障害特性を理解し、自分に合った対処法を身につけることができたと感じています。

希望するAI分野で大手メーカーの企業実習へ

企業実習に向けてデータ分析やAI開発の学習に取り組むイメージ

コンペティションで入賞した画像モデルを題材に成果物を作成するため、Neuro Diveではデータ可視化やBIツールについて学ぶプログラムを受講しました。成果物の作成で苦労した点は、画像診断に関する専門的な知識がない中で、画像を一つひとつ目視で確認し、品質の低い画像を地道に選別したことです。判断できる範囲で画像の品質のばらつきを減らすよう工夫し、作成した成果物には自信を持つことができました。

企業実習では、私が希望していたAI分野の部署で、現職となる大手メーカーに2週間参加しました。具体的には、ニューラルネットワークを活用した画像モデルを扱う実習を行いました。

実際にはたらいてみて、ビジネスのスピード感、未知の領域を開拓しながら、日々技術が進歩していくことを実感できる環境に魅力を感じました。また、さまざまな専門分野を持つ方々が活発に議論する職場の文化にも強く惹かれ、私もこの企業の一員としてはたらきたいと入社を志望しました。

健康と安定を軸にキャリア形成した5年半

現職に入社するにあたって、一番の不安は、仕事の忙しさに適応できるかということでした。これまでの経験から、自分のペースが大きく崩れると体調に影響が出ることが分かっていたため、安定して長くはたらくことを考え、配慮事項として、「少ない残業」「過度な締め切りに追われない長期業務」を希望しました。現在は、生成AI関連や自社のコア技術であるAIエージェント(AIが自律的に作業を進める仕組み)を最適化に関する調査研究を担当しています。5名のチームで、私はマネジメントも担っています。

Neuro Diveでの学びが今の仕事に生きている

Neuro Diveで、特に印象に残っている学びが2つあります。1つは、就労の擬似体験として、チームで店舗ポスターを作成するタスク演習を行ったことです。それぞれ得意・不得意な分野があり、作業のスピードも異なるメンバーと協力し、期日までにポスターを完成させる必要がありました。その経験から、自分の進め方だけで作業を行うのではなく、相手の状況を理解しながら進めることの大切さを学びました。この学びは、現在のチーム運営に活かされています。

2つ目は、相手が理解しやすい伝え方です。どんなに優れた技術でも、相手に理解してもらえなければ、その技術を活かすことはできないということを学びました。技術に詳しくない人にも分かりやすく伝えるプレゼンテーション力が身についたことで、いろいろな部署とのやりとりが多い現在の業務で大いに役立っています。

夢はさらにその先へ。いつか論文発表を目指して

コミュニケーションに苦手意識があった私が、チームのマネジメントを担うようになるとは、入社時には想像もしていませんでした。これからは、自社の開発業務にとどまらず、顧客の課題解決につながるユースケースの創出にも挑戦したいです。また、私は学ぶことが好きなので、最先端技術の研究にも意欲があります。いつか学術分野で論文を発表することを目標としています。

AI分野の今と、Neuro Diveという転機

AI分野で活躍するための知識やスキルを学ぶイメージ

5年半前に就職した当時と比べ、AI関連分野は成熟しつつあると感じています。今後はAIの知識やスキルに加え、自分ならではの強みを持つことがより重要になってくると私は思います。業務レベルでいえば、自ら方針を判断できる主任以上のマネジメント力や、人材・医薬・金融など業界の専門知識、あるいはAIに代替されにくい対人スキルなどが強みになると考えています。

Neuro Diveの強みは、ITの専門知識やスキルを学べることだけでなく、企業が求める人材像や求人に関する情報といった、個人では得にくい情報だと思います。ITアドバイザーは、先端IT特化型の就労支援のプロフェッショナルとして、Neuro Dive に通う一人ひとりの希望や目標についても一緒に考えてくれるでしょう。その目標に向かうための選択肢の一つとして、Neuro Diveがあります。
一歩ずつ着実に進み、新しい未来を切り拓いてください。

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