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2025.08.15

コラム

 

ASDのある人が仕事で起こしがちなミスとは?対策方法を解説

ASD(自閉スペクトラム症)の特性により、仕事でミスが続いて悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

この記事では、ASDの特性によるミスの傾向や対策について解説しています。少しでも安心してはたらけるヒントを見つけたい人は、ぜひ参考にしてください。

ASDのある人が仕事で起こしがちなミスとは?対策方法を解説

ASD(自閉スペクトラム症)とは

ASDとは、社会的なコミュニケーションが難しい、興味や行動の偏りがあるなどの特徴が見られる発達障害の1つです。

ASDの原因ははっきりしていませんが、脳の神経伝達物質の異常が要因とも考えられています。この異常によって脳機能が正常にはたらかず、ASDの症状が出る可能性があります。幼少期にASDかを判別するサインは、他者とのアイコンタクトが少ない、言葉の発達に遅れがある、こだわりが強いなどです。

そのほかの発達障害の特徴

ASDのほかにも、発達障害の種類はあります。それぞれの障害を混同しないためにも、特徴を押さえておきましょう。まずは、ASD以外の発達障害の特徴について解説します。

ADHD(注意欠如・多動症)

ADHD(注意欠如・多動症)は、不注意・多動性・衝動性の特性を持つ発達障害です。例えば、忘れ物が多い、順序立てて行動するのが苦手、じっとしていられない、思いついたことをすぐに口に出してしまうといった傾向が見られます。

ADHDは、前頭葉がうまく機能していないことが原因であると考えられています。不注意・多動性・衝動性の3つが必ず現れるわけではなく、1つの特性のみが目立っているパターンがある点も特徴です。

SLD(限局性学習症)

SLDは、知能の発達が遅れていないにもかかわらず、読む・書く・計算するといった特定の行動に支障が出ている発達障害です。具体的には、以下の症状が起こります。

・読字障害(ディスレクシア)

・算数障害(ディスカリキュリア)

・書字表出不全(ディスグラフィア)

SLDは「努力不足」と誤解されることがあり、子どもの頃に気づかれにくい点も特徴です。また、ASDやADHDを併存することもあります。

ASDのある人が抱えてしまう可能性がある仕事中の課題

ASDを含めた発達障害のある人が抱える仕事中の課題について、詳しく見ていきましょう。

マルチタスクが苦手

ASDのある人はマルチタスクが苦手で、一つひとつの作業に集中する傾向があります。複数の業務が重なった場合に臨機応変な対応ができず、予定した時間内に仕事が終わらないといったことがあります。

全体のスケジュールや優先順位の把握が苦手で、タスクを頭の中だけで処理しようとする傾向があります。

パニックを起こしてしまう

ASDのある人は、予定外の出来事や環境の変化に対して強いストレスを感じやすく、パニックを起こしてしまう点が仕事における課題です。急な業務の変更や想定外のトラブルなどがパニックのきっかけとして考えられるでしょう。

曖昧な指示が理解できない

仕事中の課題としては、業務に関する指示が「何を、いつまでに、どうやって」といった要点が伝えられず曖昧だったりした場合に、業務の目的や進め方を正確に把握できないことがあります。その結果、本来すべき作業とずれてしまうケースがあります。

タスク管理やスケジューリングが苦手

業務におけるタスク管理や、スケジューリングが苦手な点も特徴です。そのため、複数の業務を同時に進めたり、優先順位をつけたりするといった作業が難しく感じられます。

また、重要なタスクを後回しにしてしまったり、時間が足りず慌てることもあります。想像力が弱い点を理解した上で、仕事を進める必要があります。

ケアレスミスが多い

うっかりミスや思い込みによって、ケアレスミスが発生しやすい点も特徴として挙げられます。具体的には、電話中に話しながらメモを取るなどの作業が苦手であるため、情報をうまく組み合わせられずに思い違いをしてミスが発生するなどが想定されます。

思い込みを防ぐためには、自分がこれから行う作業を周りの人に伝える取り組みが効果的です。

集中力が続かない

発達障害のある人は、興味のあることに対しては高い集中力を発揮する一方、関心の薄い業務や単調な作業には集中が続かない傾向にあります。また、外部からの刺激に敏感でもあるため、音や光などの要因によって注意がそれてしまうこともあります。

一度途切れた集中を元に戻すのが難しいので、結果として作業効率が下がってしまう点が課題です。

自分のやり方で進めてしまう

自分なりの手順やこだわりを大切にする特性から、業務を自分のやり方で進めてしまう点も課題として挙げられます。決められた手順やマニュアルがあっても、独自の方法で作業してしまい、こだわりの強さによって周囲との連携に支障を来すこともあるでしょう。

また、「こうするべき」という強い思い込みがあるため、柔軟にやり方を変えることにも難しさを覚えます。

人間関係の構築が難しい

周囲との距離感を測ったり、相手の気持ちをくみ取ったりするのが得意ではなく、職場での人間関係作りに難しさが出てくる点も課題です。コミュニケーションが苦手であるため周囲と良好な関係を築けず、孤立感を覚えたり、チームの一員としてなじめないと感じるケースもあります。

人間関係を構築する一歩目は、周囲に自らの特性を話し、理解を得ることです。必要に応じてサポートをもらえるようにはたらきかけてみるとよいでしょう。

ASDのある人が仕事でミスを減らすには

ここからは、ASDのある人が仕事でミスを減らす方法について解説します。

チェック体制を強化する

ASDのある人が仕事でミスを減らす方法の1つは、チェック体制を強化することです。チェックリストを作った上で、誤りがないかをチェックする習慣を身に付けることをおすすめします。

また、周囲の人にダブルチェックをお願いするのも有効です。繰り返し確認できる仕組みを構築すれば、ミスの予防だけでなく、安心感も得られるでしょう。

定期的に休憩をはさむ

長時間同じ作業を続けていると、集中力が低下し、ミスの発生率が高くなるため、定期的に休憩を取ることが大切です。あらかじめスケジュールの中に短い休憩時間を組み込めば、気持ちをリセットし、注意力を持続しやすくなります。

具体的には、25分間ごとに5分間の休憩を挟む「ポモドーロ・テクニック」の活用などが効果的です。実践すれば、作業の区切りを明確にしつつ集中力を維持できるようになるでしょう。

集中できる環境を整える

ASDのある人が仕事でミスを減らす方法の1つは、仕事に集中できる環境作りです。集中できる環境は人それぞれ異なります。照明の明るさや周囲の音などを調整し、集中を邪魔する要因をなるべく取り除くことが大切です。

自分にとって快適な環境を整えることで、集中力を保ちやすくなり、結果としてミスの防止にもつながります。

ASDかどうかを確かめる方法

「自分はASDかもしれない」と感じたら、1人で悩まずに専門家に相談してみてください。診断基準としては、アメリカ精神医学会による「DSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)」が用いられます。精神科や心療内科を受診し、早めに対策を取りましょう。不安や疑問を感じたら、一歩踏み出して専門家に相談することが大切です。

また、どこの病院に行けばいいのか分からない場合には、地方自治体が設けている相談窓口の活用も有効です。

ASDの特性を理解し、安心してはたらくために──Neuro Diveという選択肢

ASDのある人が職場でミスを減らすためには、まず自身の特性を正しく理解することが大切です。ASDの特性を否定せず、前向きに受け止めて対策を講じることで、ミスの回数を減らし、安心してはたらき続けられるでしょう。 もしはたらく場所にお悩みなら、就労移行支援サービス「Neuro Dive(ニューロダイブ)」を活用してみてはいかがでしょうか。Neuro Diveでは、AIやRPAといった「先端IT」領域を学び、就職を目指す環境が整っています。IT分野での就労を考えている人は、気軽にお問い合わせください。

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