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2025.09.15

コラム

 

ASDのある人にIT系の仕事が向いている理由|具体的な職種や仕事内容も紹介

ASD(自閉スペクトラム症)の特性があり「自分が活躍できる仕事が知りたい」と考えている人は、IT系の職種を検討してみてはいかがでしょうか。

本記事では、ASDのある人にIT系の仕事が向いている理由や、おすすめの職種を紹介します。それぞれの職種の仕事内容や、ASDのある人がIT職を目指す際のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

ASDのある人にIT系の仕事が向いている理由|具体的な職種や仕事内容も紹介

ASDのある人にはIT系の仕事が向いている

ASD(自閉スペクトラム症)のある人は、論理的思考力や集中力が高く、興味のあることに強いこだわりを持つ傾向があります。これらの特性はIT系の仕事において強みになりやすく、特にプログラマーやWebデザイナー、AIエンジニアやデータサイエンティストなどの職種に向いているとされています。

ASDのある人がIT職を目指すためには、自己理解を深めるとともに、職種に応じた専門スキルを習得することが重要です。また、報連相やメモの活用など、業務上のコミュニケーションを円滑にするための工夫も必要です。

ASDのある人には、チャットやメールでのやりとりが中心で、指示が明確な職場が適しています。障害者雇用枠や短時間勤務など、個々の特性に合わせた配慮を受けられる職場が望ましいでしょう。

必要なスキルを身につけつつ、自分に合う職場を探すためには、支援サービスの活用も有効です。

ASD(自閉スペクトラム症)は発達障害のひとつ

ASD(自閉スペクトラム症)は、発達障害の一種です。2013年までは「自閉症」や「アスペルガー症候群」などが個別に診断されていましたが、現在はそれらが1つにまとめられ、ASDと呼ばれています。

ASDのある人には、コミュニケーションが苦手、興味・関心が特定の分野に偏るといった特性があります。ただし、これらの特性の現れ方は人によって異なり、個々の違いを理解することが重要です。

ASDのある人にIT係の仕事が向いている理由

ASDの特性は、IT職において強みとなることが多く、適性が高いと考えられています。自分の特性を理解し、それを活かすことで、IT分野で専門性を高め、活躍することも可能です。

ここからは、ASDのある人にIT職が向いているとされるおもな理由を3つ紹介します。

論理的思考が得意なため

ASDのある人は、対人コミュニケーションを苦手とする一方で、物事を筋道立てて考える論理的思考力に優れている傾向があります。

IT職では、データ分析やプログラム設計、ネットワーク構築など、論理的な判断が求められる場面が多く、この特性を活かすことができます。

興味のあることへのこだわりが強いため

ASDのある人は、興味のある分野に対して強いこだわりを発揮します。

ASDの特性がありIT領域に興味を持てる人なら、楽しみながら業務に没頭できる可能性があります。

こだわりの強さは細部への注意力につながり、微細な違いや異常値の発見など、データ分析や品質管理などの業務においても役立つ場面があるでしょう。細かなバグや要修正箇所も見落とさないことで、質の高い成果物を生み出せます。

高い集中力を発揮できるため

ASDのある人は、興味のある分野に対して高い集中力を発揮します。

IT職の業務内容には緻密な作業が多く、集中力を途切れることなく持続させなければなりません。

特にデータ分析などの分野では、大量の情報を丁寧に確認し、必要な傾向やパターンを見つけ出す作業があります。ASDのある人が持つ集中力と注意深さは、こうした業務において安定したパフォーマンスを発揮できる要素となります。

IT関係の代表的な職種

ASDのある人に向いている代表的なIT職を紹介します。それぞれの業務内容も紹介するので、仕事選びの参考にしてください。

プログラマー

プログラマーは、プログラミング言語を駆使して、システムやアプリなどを開発する仕事です。プログラマーの仕事には集中力や論理的思考力、細部へのこだわりが求められるため、ASDの特性にマッチしています。

また、突発的な対応が比較的発生しにくいため、イレギュラーな対応が苦手なASDのある人に向いています。

Webデザイナー

Webデザイナーは、クライアントの要望に応じて、Webサイトのデザインやレイアウトを設計する仕事です。

興味のある物事への集中力が高く、細かい部分までよく気が付くASDの特性を活かしやすいでしょう。在宅勤務が可能な場合も多く、フリーランスでも活動しやすいところも魅力です。

Webライター

Webライターは、Webサイトやブログなどに掲載する記事を執筆する仕事で、リサーチ力や文章力が求められます。

ASDのある人は口頭でのコミュニケーションよりも、テキストコミュニケーションを得意とする場合が多いため、Webライターに向いているでしょう。興味のある分野の知識を活かしてはたらくことも可能です。

ASDのある人には先端IT分野の仕事もおすすめ

IT分野には多様な職種がありますが、ASDのある人に特におすすめなのが、AIを活用したデータ分析(データサイエンス)やRPA(業務効率化)などの先端IT分野です。

この分野は企業のDX推進を担う人材になるために不可欠な技術領域であり、高い市場価値を持つ人材として活躍できる可能性があります。

先端ITに関わる職種

先端ITに関する専門性の獲得は、就職・転職市場の市場価値を高めることにつながるでしょう。

ここからは、先端IT領域には具体的にどのような職種があるのか紹介します。

AIエンジニア(機械学習エンジニア)

AIエンジニア(機械学習エンジニア)とは、AIを用いたシステムの開発や、データ解析を行う仕事です。機械学習やディープラーニングを駆使し、ニーズに合致するAIを構築します。なかでも、近年はユーザーの要望に応じて文章や画像を生成する「生成AI」を開発できる人材に注目が集まっています。

こだわりの強さや論理的思考力の高さなど、ASDの特性を活かしやすい仕事です。

データサイエンティスト

膨大なデータを分析して価値ある情報を提供し、ビジネス課題の解消をサポートする仕事が、データサイエンティストです。後述するデータアナリストよりも高度な解析が求められ、AIや機械学習の知識が欠かせません。

ASDの高い集中力とこだわりの強さを活かして、データを徹底的に分析すれば、企業の成長を力強くアシストできるでしょう。

データアナリスト

データアナリストは、データの分析を通じて、企業の意思決定を支援する仕事です。企業が保有する売上データなどを分析し、仮説を検証することで、ビジネス課題の解消につながる示唆を導き出します。

細かな数字を扱い、仮説の立案と検証を繰り返す必要があるため、ASDの集中力とこだわりの強さを存分に発揮できるでしょう。

RPAエンジニア

RPA(Robotic Process Automation)とは、ソフトウェアロボットが人間のパソコン業務を自動化する技術です。これにより、コスト削減や人手不足の解消が期待されています。

RPAエンジニアの仕事は、RPAシステムの開発や運用・保守を担うことです。手作業で行われていた業務を1つずつ着実に自動化していく必要があり、ASDの特性を活かしやすい仕事といえます。

ASDのある人がIT職を目指す際のポイント

ASDのある人がIT職を目指すには、以下のポイントを押さえることが大切です。

自分の特性を理解する

自分の得意・不得意を正しく理解することで、活躍できる環境や職種を選ぶことができます。ASDの特性は人によって異なるため、自己理解が就労成功の鍵となります。

IT人材に必要なスキルを身につける

IT職に就くためには、職種や業務内容に合わせた専門性が必要です。プログラミング言語(例:Python、Rなど)やドキュメント作成能力など、業務に応じた専門性を身につけることが求められます。

コミュニケーションのコツをつかむ

ASDのある人は、人とのコミュニケーションが苦手な傾向があります。IT職は他の職種と比べて人との関わりは少ないですが、チームでプロジェクトを進めるため、一定のコミュニケーションは発生します。

「報連相(報告・連絡・相談)を欠かさない」「話す内容をメモしておく」など、コミュニケーションのコツを把握しておくとよいでしょう。

自分に向いている職場・はたらき方を見極める

発達障害のある人が特性を活かして活躍するためには、職場環境がとても重要です。

例えば、ASDのある人には、口頭での指示や、曖昧な指示が負担になることがあります。「メールやチャットなどで指示を受けられる」「指示内容が具体的で分かりやすい」など、メールやチャットでの明確な指示がある職場だと安心です。

また、障害者雇用枠での就労を目指すのも選択肢のひとつです。リモート勤務や短時間勤務など、自分に合ったはたらき方を選ぶことも大切です。

発達障害者向けの支援サービスを利用する

ASDやADHDなど、発達障害のある人を対象とした就労支援サービスやその提供機関はさまざまあります。代表的な支援サービスは、以下の通りです。

  • 発達障害者支援センター
  • 精神保健福祉センター
  • 就労移行支援事業所
  • 地域障害者職業センター
  • 障害者向け転職エージェント など

例えば「就労移行支援事業所」では、求職活動のサポートだけでなく、就職に必要な知識やスキルを身につけるための支援が受けられます。障害特性に悩んでいる人は、ぜひ自分に合う支援機関や制度を活用してみてください。

先端ITに特化した就労移行支援事業所「Neuro Dive」で特性を強みに!

IT系の職種はASDのある人と相性がよく、特性を活かして活躍できる可能性があります。なかでもおすすめの職種が、企業のDX推進など今後ますます需要が増加すると見込まれる先端IT系の仕事です。

ASDの特性を活かし、先端IT人材として活躍したい人は、就労移行支援サービスの「Neuro Dive(ニューロダイブ)」をぜひご活用ください。Neuro Diveは、ASDやADHDなどの発達障害の特性を活かして先端ITのスペシャリストを目指せるサービスです。1人ひとりに合わせた学習計画でITスキルの習得をサポートし、ポートフォリオの作成や疑似就労など、より実践的な力が身につくプログラムを提供しています。

ビジネスコミュニケーションやストレスコントロールなど、長く安心してはたらくためのビジネススキルも習得可能です。

サービスの詳細は、無料開催しているWEB説明会でご紹介していますのでお気軽にご参加ください。